救命処置の手順(心肺蘇生法とAEDの使用の手順7)
   
   
AEDの使用手順
 
   
 心肺蘇生法を再開
   
   

●電気ショックが完了すると、「ただちに胸骨圧迫(心臓マッサージ)を開始してください」などの音声メッセージが流れますので、これに従って、ただちに胸骨圧迫を再開します。
 胸骨圧迫30回、人工呼吸2回の組み合わせを続けます。

ポイント

AEDを使用する場合でも、AEDによる心電図の解析や電気ショックなど、やむを得ない場合を除いて、胸骨圧迫と人工呼吸をできるだけ絶え間なく続けることが大切です。

 
 AEDの手順と心肺蘇生法のくりかえし

●心肺蘇生法を再開して2分(胸骨圧迫30回と人工呼吸2回の組み合わせを5サイクルほど)経ったら、AEDは自動的に心電図の解析を再び行います。音声メッセージに従って傷病者から手を離し、周りの人も傷病者から離れます。

●以後は、<(9)心電図の解析(10)電気ショック(11)心肺蘇生法の再開>の手順を、約2分間おきにくりかえします。

●心肺蘇生法を中止するのは

(1)救急隊に引き継いだとき。
 救急隊が到着したら、傷病者の倒れていた状況、実施した応急手当(心肺蘇生法)、AEDによる電気ショックの回数などをできるだけ伝えます。なお、AEDは自動的に心電図波形や加えたショックの回数などを記憶しています。

(2)傷病者が動き出す、うめき声を出す、あるいは正常な呼吸が出現した場合。ただし、気道確保が必要になるかもしれないため、慎重に傷病者を観察しながら救急隊を待ちます。この場合でも、AEDの電極パッドは、はがさず電源も入れたままにしておきます。